ちょこらく喫茶店

ああ、身も蓋もない

彼女らの流儀

 

ちょこらく喫茶店の中屋裕喜です。

 

いよいよ明日は面接でありますが、

今日も今日とて一日中寝てすごしておりました。

 

わたくしの最大の弱点は、

とにかく体の調子が悪いということであります。

よっ!!生粋の不健康!!

 

せっかく就活中なのでありますからして、

仕事についての記事を書いてみたいと思います。

 

 

一生懸命な小野田さんと最適解の渡部さん

 

 

1年以上前のお話になりますが、

わたくしが現在勤めているアルバイト先でのできごとであります。

 

登場人物は新しく入ってた主婦パートの小野田さんと

ベテラン主婦パートの渡部さんであります。

どちらも仮名でありますのでみなさまご安心くださいませ。

 

この二人の人間模様は仕事というものの本質を考えるうえで、

大変考えさせられるものでありました。

 

我々の業務内容はタスクこそ多いもののその一つ一つはむずかしいものではありません。

すべての業務に一通りのマニュアルの用意がございますので、

言われた通りにやっていれば半年もするとベテランも新人もおおよそ横並びになるくらいの作業が殆どであります。

もちろん細部においてはどの仕事でもそうですが、

経験がものをいう場面というものもございますけれどもね。

 

 

新しく入ってきた小野田さんというのは、

前職でも同じ仕事をしておりましたので、

なんでもこなせる頼もしい新人さんなのでありました。

彼女は一点集中型で仕事を進めたいタイプであります。

ひとつの仕事をやっている最中に他の割り込みタスクが入って来ても上手く切り替えができないというタイプであります。

 

一方、ベテランの渡部さんはバランス型。

節度や程度を中庸に保つのが得意で、

ほっておくと崩れがちになるルールを適正に保つ役割を果たしてくれておりました。

業務の仕上がりやスピードに関しても飛びぬけて優秀というわけではないけれども、

合格ラインを必ず守れるというタイプであります。

 

 

さてこの二人、

一緒の業務に入り始めてほどなくしてぎくしゃくし始めたのでありました。

 

 

彼女らの業務は一日のタイムスケジュールに沿って次々とタスクをこなしていくというものであります。

その割り当てについてもマニュアルで決まっておりまして、

片方が毎日同じ業務に従事することがないように配慮されております。

というのも、誰もが一律の能力で作業をこなせることが重要視されているからであります。

 

 

全員が誰かのスペアであるためには、

一人当たりの各タスクの平均作業時間が一律になることが望ましいのであります。

 

 

ここで問題が起こったのは、

小野田さんが一心不乱に一定の業務だけを毎日やり始めたのが原因でありました。

つまり数々のタスクの中で主要な作業だけを割り当てを無視して、

小野田さんが次々にやり始めたのであります。

 

 

虫食い状に小野田さんが好きな仕事から次々とやっていくと、

残りの作業を渡部さんが埋めていかねばなりません。

日々細かいルールの変更や扱う商品の変更が著しい現場では、

しばらく関わっていない業務にはすぐに乗り遅れてしまいます。

小野田さんが残した業務は、

いわゆる雑務中の雑務でありました。

 

渡部さんは次第に業務のマイナーチェンジの波についていけなくなってしまいました。

新しい機械の導入、

新しい作業マニュアル、

取り扱い商品の規格変更、

それらは実際にやらないと手早くできないものであります。

小野田さんが全部先にやり始めてしまうので、

渡部さんは主要な業務をできなくなってしまったのでありました。

 

 

小野田さんは仕事熱心でとてもよく働きましたので、

上司はそれを観て見ぬふりをしておりました。

一つ一つの作業に関して小野田さんは優秀だったといえますから、

上司も注意しにくかったのでありましょう。

 

 

しかし俯瞰で職場全体の様子を見渡して、

どう立ち回れば長い目でみて会社全体がうまくいくかを理解していたのは、

明らかに渡部さんでありました。

 

 

小野田さんが入ってから2か月も経たないうちに、

渡部さんは職場を退職いたしました。

渡部さんは小野田さんについて口をつぐんだまま職場を去りました。

 

 

渡部さんはそのことについて、

わたくしに少しだけお話してくださいました。

 

悪意もなくただ一生懸命な小野田さん。

彼女にこの仕事の業務を理解するよう進言するのは、

いちパートでしかない自分の役目ではないこと。

また、その程度の仕事に拘泥するとしたら自分自身もそこまでの人間であること。

だったら自分自身が退くことが最適解であること。

彼女は静かに語りました。

 

 

渡部さんは持ち前の賢さを活かして別の職場で活躍しておられます。

 

 

やはり社会の中で生きるということは、

大変に人を成長させてくれるのであります。

わたくしにとっても興味深い一件でございました。

 

 

今日はクソ真面目な記事で大変反省しております。

次回はもっとろくでない様子を前面に押し出しますのでご期待くださいませ。

ではまた。